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    陸上通信係の記録 (COMMUNICATION)

    2001北太平洋回航 & 2001トランスパックレース





     陸上通信係:渡辺明彦


    1ベンガルU陸上通信係ワッチ体制

    1-1 メール

    (1) 在宅時
    ・freeml経由(DTIアカウント)
    艇上パソコン
    →常時接続パソコン

    ・直通メール(DREAM NETアカウント)
    艇上パソコン
    →常時接続PC+携帯電話I-mode(プロバイダ転送サービス)
    →2通同じメールが届くことによりfreemlの動作状況を確認
    →freemlのダウン時は、手動転送
    →常時接続パソコンでベンガル通信HP編集


    (2)外出時
    ・freeml経由(DTIアカウント)
    艇上パソコン
    →常時接続パソコン(メーラ自動転送設定)
    →携帯電話i-mode

    ・直通メール(DREAM NETアカウント) 艇上パソコン
    →携帯電話i-mode(プロバイダ転送ービスにて)
    →携帯電話 i-modeに2通同じメールが届くことにより freemlの動作状況・メール受信を確認
    →ノートパソコン+携帯電話で(2)のメールを受信してベンガル通信HP編集
    →freemlのダウン時は、手動転送


    1-2 電話

    携帯電話 基本的に24Hワッチ どうしても受けられない時は留守伝設定。 入浴時等は、副通信係に委託。


    1-3 緊急時のフロー(3日間のヒーブツー後)

    (1) 1日(24H)に一度は艇上よりメールまたは電話で陸上通信係と必ず連絡をとる。

    (2) 24H連絡がとれなかったり、陸上通信係が緊急連絡を受けたらFM石原さんへ連 絡して判断をしてもらう。

    (3) 連絡不通が何Hで初動するか、どこの捜索機関に連絡するか等は、決めていない か、聞いていませんでした。(馬場先生の天気図をみたり、 連絡不通になる直前の状況等により判断する事になると思います)


    2 ハード(ソフトも含む)の仕様

    2-1 艇上

    (1)パソコン
    ・主機・・・シャープメビウス MN-5100M Pentium133MHz メモリ16MB OS WIN95
    ・予備機・・・Akia トルネード スペック不明

    (2)インマルサット・ミニMマリン
    ・ノルウェー・NERA社製 WorldPhone Maritime
    ・リンク方法 パソコンRS232Cシリアルポート経由 通信速度は2400BPS

    (3)電源
    ・バッテリー 75AHx1(エンジン始動用),105AHx2(サービス用)
    ・オルタネーター 60A
    ・インバータ DC12V→AC115V (パソコンへは付属のACアダプタDC16Vを接続)


    2-2 陸上

    (1)常時接続パソコン
    ・東芝リブレットff1100V MMX-Pentium266MHz メモリ128MB OS WIN98SE メーラMSOE5 IBMホーム ページビルダー
    ・NTT東日本 フレッツISDNにてDREAM NET経由で接続 最大通信速度64KBPS

    (2)外出用ノートパソコン
    ・NTTDocomoリブレットM3 MMX-Pentium133MHz メモリ96MB 0S WIN98 メーラSOE5 IBMホームページ ビルダー
    ・NTTDocomo携帯電話(P501i) モバイルカードにてDTI経由にて接続最大通信速度 9600BPS


    3 陸上通信係からのコメント 

    3-1 ネット接続の信頼性をあげるのに苦労しました。
    (1) 艇からのメールは、2系統2つのプロバイダ経由で受信する様にしていました。
    (2) パソコンはバッテリー駆動の出来るノート型、TA(ターミナルアダプタ)には、 バックアップ用の電池を入れ雷等による停電に備えました。
    (3) 常時接続のはずが、なぜだか1日一回程度切断されていました。もし切断されて も再接続する様に設定しなおしました。
    (4)外出時はMSMメッセンジャーでパソコンがダウンしていないかを 他のパソコンより確認していました。

    3-2 最初はメーラーで、夜間は「緊急」という言葉が含まれると携帯電話へ 転送する様に設定していましたが、広告メールの「緊急値下げ」とかに反して 夜中に起こされる事もありました。その後、1つのアカウント(メールアドレス)のみ プロバイダの転送サービスで携帯電話へ転送する 様にしました。(パソコンがダウンした時に備えて)

    3-3 携帯電話は電池切れしない様にして常時携帯して、寝床には車の携帯電話ホルダー を付けていました。(本当に緊急の時は、メールは送信出来ないので電話がかかってくると 思っていましたので・・・)

    3-4 3日間連絡が取れない時は、本気で心配しました。緊急連絡体制がまだ不完全だっ たので困惑しました。次回からは政府のように危機管理フローを作らなければなりませ ん。


    4 感想

    いろいろありましたが、回航→レースと実際には乗っていないのに毎日のメールのやり取 りでバーチャル的な体験が出来て毎日とても楽しませて頂きました。事故等なくて本当に よかったです。ありがとうございました。





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